令和5年12月の聖語

有明キャンパス正門、武蔵野キャンパス正門・北門に設置されている「聖語板」を覚えていますか？
先人のことばを月替わりに掲示しています。
在学時、何気なく見過ごした言葉、瞬時に腑に落ちた言葉、場面を具体的にイメージできる一文、また、思わずその意味を自身に問い掛けた経験はありませんか。
そして、1カ月間、朝に夕に目にすることで、じっくりと心に沁みこんでくる言葉がありませんでしたか？
今も変わらず、「聖語板」は学生に、教職員に、大学を訪れる人に静かに語りかけています。

12月の聖語

松本智量

思わずハッとさせられるだけではなく、心に深く残る言葉だと思いませんか。今回の聖語は、浄土真宗本願寺派延立寺の住職である松本智量氏の言葉です。この言葉には続きがあります。

切に願います。
幻と闘わないでください。
あなたに勝ち目はありません。
相手を巨大に強力にし続けているのはあなたなのだから。
相手が幻だと認識する以外に逃れられる術はありません。
幻だと知った時に闘いは終ります。
それは勝ちでも敗けでもなく、闘い自体の消滅です。

ここでいう「幻」を「思い込み」と言い換えると、思い当たる節が出てくると思います。「どうせ無理」「自分には才能がない」といった言葉が口癖の人はいませんか？ そういった固定観念が、自分自身の持つ可能性を制限していないでしょうか。

自分が無理だと思い込んでいるだけで、じつはできることはたくさんあると思います。逆に周囲が無理だと言っていることでも、その人が自分はできると信じ続け、成し遂げることは多々あります。みなさんも実話のサクセスストーリーを題材にした映画やドラマを観たことがあるでしょう。

この言葉は現在、延立寺Webサイトに全文が掲載されています。ぜひこの機会にご覧ください。

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