高校生・受験生との接点 新型コロナウイルス対策によるオープンキャンパスの様変わり
大学入学共通テストの初年度にあたる令和3年度入試。一方で肝心の受験生、高校生らと直接的なコミュニケーションが取れない中でスタートした、前例のない今回の入試広報活動。
新型コロナウイルス対策によるオープンキャンパス(以下OC)の様変わりを、続けて報告します。
Q&A
- ⑤本学のオンラインオープンキャンパスで、趣向を凝らした点、売りは何でしたか?
例年ならば、卒業生にもOC運営の経験者がいるように、いま学生200名にOC運営の多くを手伝ってもらっています。約10名の企画スタッフが主となって創り上げるOCは、学生ならではの創意工夫、リーダーシップもあって、よいものが出来上がっていました。
今年はその学生たちの参画が得られず、学科紹介と模擬授業を30分程度で事前録画。
20学科が準備したそれぞれの事前収録の動画をチェックし、学科の教員と再度調整。学科の先生方と、動画制作に細心の注意を払いました。これらを限られた職員で仕上げねばなりません。
そんな制約下でも8月のOCでは、昨年度のOC企画スタッフだった学生たちが、オンラインでトークライブを配信する企画を考えてくれました。
コミュニケーション円滑化のためチャットで学生自ら質問を投げかけるなど、双方向のトークライブを推進してくれた在学生のサポートは、本当に頼りになりました。
当日は1日で4回のトークライブを実施し、80~90名前後の受験生、高校生らが参加。
また、学科説明や模擬授業の動画視聴、学科教員との個別相談等では解決できなかった疑問や不明点は、問い合わせ先に「Zoom」の会議室を用意し、疑問点の解消に努めています。
- ⑥はじめてのオンラインによる運営で、新たな発見がありましたか?
(WEBを介した高校生・高校とのコミュニケーションは変わったか)
今回の新型コロナウイルス対策下でOCを運営しなければならなかった事で、学科動画制作を通じ整理した詳細情報をまとめ直し、掲出することができました。
苦労しながらも動画コンテンツを20学科制作した経験、配信による受験生などの反応は大学入試センター事務課にとって、大きな経験知になり、再現性あるパーフォーマンスになったと考えています。
また、OCと同日に大学院・専攻科相談会もオンラインで実施しましたが、OCと比べて参加者が小人数であるため、教員が自宅から「Zoom」で相談を受けるなど、教員にとって、時間的拘束・身体的に負担の少ない運営方法を見い出せたのは大きな学びとなりました。
こうした急遽の対応を通じ、次回からは従来の「場」と、「オンライン」の双方を準備し、武蔵野大への接触の機会を、2本立てで準備できるようになりました。
- ⑦これからの高校生、保護者、卒業生に伝えたいことは何でしょうか?
最後に武蔵野、有明キャンパスそれぞれの担当者である小野田さん、佐々木さんに一言いただきます。
◇小野田あすかさん
私は武蔵野大学現代社会学部の卒業生ですが、本当に愉しい4年間を過ごすことができました。本学はその後も改組などを通じ発展し、今や12学部20学科の総合大学になりました。
しかし、学生が増えても教員との距離が近く、アットホーム感は今も残ります。例えオンラインでも、リアルな場でも武蔵野大生と、武蔵野大のよさをもっと知って欲しい。
この大学としての居心地の良さ、距離の近さをWEBで今後どう表現していくか、今回の経験を通じ考えていきたいと考えています。
◇佐々木彩さん
在学生には、この武蔵野大が好きな学生が多くいます。
11月7・8日にも、OCが開催されますが、また学生の協力を得ながら今年ならではのOCを準備しています。OCは、学生が創り上げていく「気持ち」「想い」が込められたものです。
これらの学生の表現や説明を通じ、このOCに参加することで志望動機を高め、次の進路選択に進んで欲しいと願っています。
年明けから始まった新型コロナウィルス感染対策との闘い。
その中でも、受験生、高校生、保護者などと大学と大学の教育内容を結ぶOC対応は、教職員に多くの気づきを与えてくれたようです。
卒業生の方の身近に高校生がいれば、是非今年ならではのOCをご紹介ください。
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取材協力:
教育企画部 大学入試センター事務課 飯山晴信課長、小野田あすか課員、佐々木彩課員(取材支援:大学入試センター事務課 徳永係長)
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