過去最高ランクからさらなる飛躍を目指して
6月9日、イギリスの政治経済誌『エコノミスト』が「世界で最も住みやすい都市ランキング」を発表しました。2021年度版では、コロナ禍によりこれまでの順位から大きく変動。調査は世界の140都市が対象で、新型コロナウイルス感染症に迅速に対応したとされた都市が躍進し、日本では大阪が2位、東京が5位にランクインしました。受け止め方はさまざまですが、わたしたちの身の回りには多くのランキングが存在し、普段からテレビやインターネットを通じてそれら情報に接しています。
もちろん、大学に関するランキングもあります。高等教育について世界で最も利用されていると言われているのが、イギリスの教育専門誌『Times Higher Education(THE)』が作成している「THE世界大学ランキング」です。さらに日本の大学のみを対象としたTHEランキングが「世界大学ランキング日本版」で、日本の大学における「教育力」を重視し、「教育リソース」「教育充実度」「教育成果」「国際性」の4つを指標としています。
「THE世界大学ランキング日本版2021」でランキングの対象となった日本の大学は278校(国立67校、公立44校、私立167校)、トップは2年連続で東北大学でした。トップ10は国立大学が占めており、私立大学のトップは3年連続11位の国際基督教大学となっています。
本学の順位は131-140位、前年までは151位以下と、ランキング外の扱いでした。なお、日本版2021では、私立大学に限ると50位タイにランクインしています。
総合スコアは41.4-42.1で、その内訳は教育リソース20.9-29.5(151-200位)、教育充実度47.7-55.1(151-200位)、教育成果26.4(148位タイ)、国際性65.0(64位)となっています。ちなみに前年と比較すると、教育リソースと教育成果がわずかにスコアを下げたものの、国際性でそれらを上回るほどスコアを大きく伸ばしたことが、ランクアップにつながったと思われます。
具体的には、外国人学生比率(※1)7.5%、日本人学生の留学比率(※2)7.5%、外国語で行われている講座の比率(※3)5.5%という数字が、その結果を裏付けています。
本学では2021年度4月より教養教育プログラムをリニューアルし、新たな全学共通基礎課程「武蔵野INITIAL(イニシアル)」を開始。「アクティブな知」につながる学びを推進しています。また、日本初となるアントレプレナーシップ学部を新設しました。それら新しい取り組みが、今後どのような形で第三者機関からの評価につながるのか楽しみです。
※1 外国人学生比:2019年度の在籍外国人学生数/在籍学生数
※2 日本人学生の留学生比率:2019年度の留学者数/在籍学生数
※3 外国語で行われている講座の比率:2019年度に外国語で行われた科目数(語学を除く)/全科目数
コメントをもっと見る