SDGs目標達成に向けて
前回お届けした2021年度前期の学内ニュースを振り返り、本学の気になるヒト・コト、PART2では最近さまざまなシーンで見聞きするSDGsについて、本学のいくつかある取り組み事例をご紹介します。
本学のSDGs実行宣言とは
SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)が国連サミットで採択され4年。本学では2019年3月に、武蔵野大学SDGs実行宣言を発表しました。
SDGsとは、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。「1.貧困をなくそう」から「17.パートナーシップで目標を達成しよう」までの17の目標と、169のターゲットからなり、地球上の「誰一人取り残さない」ことを誓っています。それは、本学のブランドステートメント(世界の幸せをカタチにする。)と「軌を一にする」と西本学長は語っており、本学でもさまざまな形で自分たちが目指すSDGsの取り組みを行っています。
「デザイン」の力で多様性や持続可能性のあり方を提案
今回ご紹介するのは「有明SDGsアクション」。工学部建築デザイン学科の水谷俊博教授、宮下貴裕助教と同学科の学生44名(2~4年生)と、本学のキャンパスがある有明エリアの商業複合施設ZeroBase ARIAKE(ZBA)を運営する株式会社ケシオンによる共同プロジェクトです。
ZBAはSDGsの目標「12.つくる責任、つかう責任」を目指す、コンテナボックスでできた期間限定ポップアップモール&パークです。そこに建築デザイン学科の学生たちによる、「SDGsアート」をテーマにしたコンテナの壁面へのペイントアートと、「人々の居場所づくり」をテーマに制作した椅子やテーブルなどの木製家具を設置し、彼らが日頃学んでいる「デザイン」で多様性や持続可能な社会づくりを提案しました。
「SDGsアート」では、SDGsの目標「10.人や国の不平等をなくそう」と「16.平和と公正をすべての人に」について、「平和・公平・世界・自他」「多国籍・ジェンダーレス・貧困問題」などをテーマにした作品で表現しています。一方、「人々の居場所づくり」では「11.住み続けられるまちづくりを」というSDGsの目標に対して、ユニバーサル性の高い木製家具を通じて、利用者が自由で快適に過ごすことのできる空間を演出しています。
これらのアート作品は2021年9月30日までの設置となりますが、この夏ZBAを訪れた人々はもとより、このプロジェクトに携わった学生たちが本学卒業後も、SDGsをじぶんごととして考え行動することが、未来を変えていくのだと思います。
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