ホームカミングデイの新しいカタチ ―学びも交流も―
2022年8月14日(日)、武蔵野大学教育学部教育学科では卒業生が大学に戻って交流と学習を深める「学びと交流!リカレントカミングデイ!」を武蔵野キャンパスで開催しました。記念すべき第1回となるこのイベント、「学び」としてのリカレント教育と「交流」としてのホームカミングを合体させた「リカレントカミングデイ」という新しいカタチで実施しました。本学卒業後、小中学校の教員として活躍している教育学科の卒業生および在学生が50名近く参加しました。
タイムスケジュールは教育学科らしく、時間割を組んでいます。1時間目「生徒指導」「初等国語」「初等英語」「中高英語」…という風に学科ごとの講義と、4時間目の交流会まで時間が割り振られています。今回、講義で扱ってほしいことや相談したいことについて参加申込時にアンケートを取り、その内容を中心に教育学科の教授陣が講義を行いました。
たとえば「ICT活用」の講義では、各教科でのタブレットの活用方法やデジタル教科書の使い方といった、実践的な相談が多く寄せられました。GIGAスクール構想を受け、小中学校の授業でタブレット端末の使用が当たり前になる中、教員の方々が試行錯誤を重ねている様子が伺えます。
教育者となったかつての教え子を前に教壇に立つ教授陣、教育者の視点で恩師の講義を受ける卒業生、どちらも感慨深いものがあったに違いありません。教授陣はゼミ等で指導をした学生が教員となり、教育者として意見を交わす中で、教え子の成長を実感したことでしょう。
一方、卒業生からすれば、久し振りに母校で恩師の講義を受けて、懐かしさの中にも新鮮さを感じる体験だったと思います。学生時代の恩師の指導を思い起こし、今になってその言葉の重みを噛みしめたかもしれません。
4時間目の交流会(ホームカミング)では互いの近況や情報交換、在学時の思い出話などに花を咲かせました。同僚には相談しづらくひとりで抱え込んでいることでも、恩師やかつての仲間になら課題や悩みを共有できたのではないでしょうか。
イベント終了後のアンケートでは「たくさんの方々と話す中で、自分がもっている教育観、見方考え方について見直すきっかけになった」「悩みや今の様子を、先輩教員の方々や担任の先生と共有したり相談に乗っていただいたりと、学びある1日だった」「武蔵野大学の教育学部は素敵な学部だと改めて感じた」といったうれしい声をいただきました。他にも「特別支援や教育心理についても受講したい」「年に1回ではなく2回くらいやりたい」など、次回の開催を待ちわびるコメントも多く見られました。
今回、ホームカミングデイの卒業生をお迎えして歓待するという従来のイメージを一新し、ただ旧交を温めるだけでなく、リカレント教育を取り入れたことで旧友にも会いたい、勉強もしたいというどちらの希望もかなえられる、教育学科らしさを活かしたイベントとなりました。
なお、このイベントは継続的に行うとのこと。今回参加できなかった卒業生も、次回は参加してみてはいかがでしょう。2023年8月第1土曜日を予定しています。
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