「引きこもりの末、鉄アレイで父母を殺害した事例A」を、精神鑑定の視点から読み解く
当時19歳だった引きこもりの少年が、鉄アレイで父母を殺害した事件。
日々何気なく流れてくるニュースの中でも、ひときわ異様で不可思議な事件でした。
憶えていらっしゃる方も多いのでは?
なぜ引きこもりだった少年は両親を殺害してしまったのでしょうか?
殺したかったのは、本当に両親だったのでしょうか?
その時彼の精神状態は果たして正常だったのでしょうか?
少年は罪を認めましたが、法廷で後悔の念を口にすることはなく、あろうことか裁判官、検察官、ましてや自分を守ってくれるはずの弁護人にさえ暴言を吐きました。なぜ少年は法廷でこのような態度をとってしまったのでしょうか?
今回のイドバタコウギでは、この事件で少年の精神鑑定を担当された辻󠄀惠介先生に、少年の心理を精神鑑定の視点からどう読み取ったのかをお話ししていただきました。
辻󠄀惠介先生は武蔵野大学人間科学部長として教壇に立つ他、拘置所や刑務所に赴いて精神鑑定を行ったり、週に一度は白衣を着て精神科の病院で外来臨床を行うなど、幅広くご活躍されています。
動画前半では、「そもそも『精神鑑定』ってなに?」「どんなことを聞くの?」「精神を患っているかどうやって判断するの?」などなど、一般的な疑問にお答えいただきました。
また、動画後半では辻󠄀惠介先生が実際に関わった「引きこもりの末、鉄アレイで父母を殺害した事例A」の鑑定事例を読み解いていきます。
「彼は今頃どうしているのか、会ってみたい気もする」
という辻󠄀惠介先生の最後の一言。事例Aと呼ばれた少年に対しても、一人の人間として接したからこそ引き出せた言葉の数々。重い内容ではありますが、先生のユーモアあふれる語り口に引き込まれっぱなしのこの回、ぜひご覧ください。
また、本編で入りきらなかった学生スタッフのQ&Aや鑑定の時に起こったエピソードなど、放送後記としてnoteで公開しています。こちらもお見逃しなく。
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