校友トピックス

令和6年11月の聖語

静謐の聖語板に見出してきたこと

有明キャンパス正門、武蔵野キャンパス正門・北門に設置されている「聖語板」を覚えていますか?
先人のことばを月替わりに掲示しています。
在学時、何気なく見過ごした言葉、瞬時に腑に落ちた言葉、場面を具体的にイメージできる一文、また、思わずその意味を自身に問い掛けた経験はありませんか。
そして、1カ月間、朝に夕に目にすることで、じっくりと心に沁みこんでくる言葉がありませんでしたか?
今も変わらず、「聖語板」は学生に、教職員に、大学を訪れる人に静かに語りかけています。

11月の聖語

菩薩よ あなたの世界を清らかにしようと望むならば あなた自身の心をととのえなさい

先日娘から「合唱祭の練習でクラスメイトが大きな声で歌ってくれない」という相談を受けました。「他人を変えるより自分を変える方が簡単だ」というどこかで目にした言葉を頭の片隅から引っ張り出し、「クラスメイトを変えるのはなかなか難しそうだから、まずは自分が大きな声で歌う事に集中してみたら?」とアドバイスしてみました。

本屋をのぞくと「他人を変えるより自分を変えよ」というタイトルの本が数多く並んでいます。今月の聖語と重なる部分も多いように感じ、「他人を変えるより自分を変えよ」について少し調べてみることに。

まずは、インドの宗教家、政治指導者のマハトマ・ガンディーが残した「世界を変えたいなら、まず自分が変わりなさい」という言葉。あまりにも有名ですのでご存じの方も多いのではないでしょうか?ガンディーは実際「世界は自分の写し鏡にすぎない。外界にあるすべての傾向は自分自身の中にある。己を変えることができれば、世界も変わる」と言ったそうですが、一説によるとニューヨーク・タイムズがよりインパクトの強い冒頭の言い回しに変えたとのこと。

今月の聖語により近いのでは?と感じたのが、アイルランドの文学者・教育家でもあるジョージ・バーナード・ショーの言葉です。

「いつも自分をきれいに明るく磨いておくように。あなたは自分という窓を通して世界を見るのだから。」

自分の世界を清らかにしたいから自身の心を整えるのか、自分を磨くから世界は清らかに映るのか。まるで卵が先かにわとりが先かといった具合ですが、いずれにせよ、我々にできることはまず自分自身を整え磨くことなのではないでしょうか。

大きな声で歌うようになった娘の周りは、つられて大きな声を出すようになったとのこと。合唱祭ではクラスのみんなが心を合わせて、とても美しいハーモニーを奏でていました。

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