静謐の聖語板に見出してきたこと
有明キャンパス正門、武蔵野キャンパス正門・北門に設置されている「聖語板」を覚えていますか?
先人のことばを月替わりに掲示しています。
在学時、何気なく見過ごした言葉、瞬時に腑に落ちた言葉、場面を具体的にイメージできる一文、また、思わずその意味を自身に問い掛けた経験はありませんか。
そして、1カ月間、朝に夕に目にすることで、じっくりと心に沁みこんでくる、そんな言葉はありませんでしたか?
今も変わらず、「聖語板」は学生に、教職員に、大学を訪れる人に静かに語りかけています。
9月の聖語
「不思議の力かがやかし あまねく闇の世を照らし 欲といかりと愚かさと
」
『ちかいの
今月の聖語は、無量寿経(むりょうじゅきょう)の重誓偈(じゅうせいげ)が出典になります。重誓偈は、法蔵菩薩が、生きとし生ける者を救おうという願いと、実現を誓っておられます。
<現代語訳>
不思議の力は大きな光を放ち、無限の世界を普(あまね)く照らし、三垢(貪欲 瞋恚 愚痴)の冥(くら)闇(やみ)を取除いて広く衆人を厄難から救おう。
(『日常謹行聖典 解説と聖典意訳』より引用)
<原文> <読み方>
神力演大光・・・神力大光(じんりきだいこう)を演(の)べて
普照無際土・・・普(あまね)く無際(むさい)の土(ど)を照らし
消除三垢冥・・・三垢(さんく)の冥(みょう)を消除(しょうじょ)して
広済衆厄難・・・広く衆(もろもろ)の厄難(やくなん)を済(すく)わん
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