静謐の聖語板に見出してきたこと
有明キャンパス正門、武蔵野キャンパス正門・北門に設置されている「聖語板」を覚えていますか?
先人のことばを月替わりに掲示しています。
在学時、何気なく見過ごした言葉、瞬時に腑に落ちた言葉、場面を具体的にイメージできる一文、また、思わずその意味を自身に問い掛けた経験はありませんか。
そして、1カ月間、朝に夕に目にすることで、じっくりと心に沁みこんでくる言葉がありませんでしたか?
今も変わらず、「聖語板」は学生に、教職員に、大学を訪れる人に静かに語りかけています。
10月の聖語
「真理を楽しみ 真理を喜び 真理に安住し 真理の定めを知り、真理をそこなう ことばを口にするな
」
『スッタニパータ』より
『スッタニパータ』はスリランカに伝えられた原始仏典の中で最古のものとされる、パーリ語で書かれた経典です。「経集」と訳され、長短さまざまな経典を集め、5章から成り立っています。(広辞苑参照)そして、ゴーダマ・ブッダ(紀元前463―383)のことばに最も近い経典であるといわれています。
今回10月の聖語は、『スッタニパータ』の「第2 小なる章 9.いかなる戒めを(327)の一部から引用。『スッタニパータ』は、『ブッダのことば』『ブッダの教え』『ゴータマ・ブッダのメッセージ』など日本でも多くの訳本が出版されています。
この秋、読書リストに加えてみてはいかがでしょうか。古典的経典が、が現代社会に燦然と生き続けることに気が付くかもしれません。
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