静謐の聖語板に見出してきたこと
有明キャンパス正門、武蔵野キャンパス正門・北門に設置されている「聖語板」を覚えていますか?
先人のことばを月替わりに掲示しています。
在学時、何気なく見過ごした言葉、瞬時に腑に落ちた言葉、場面を具体的にイメージできる一文、また、思わずその意味を自身に問い掛けた経験はありませんか。
そして、1カ月間、朝に夕に目にすることで、じっくりと心に沁みこんでくる言葉がありませんでしたか?
今も変わらず、「聖語板」は学生に、教職員に、大学を訪れる人に静かに語りかけています。
2月の聖語
「志と心 すなわち 高い理想を追求する意思と人を思いやる心を持って取り組む
」
平岩外四
今月は「最後の財界人」とも「財界の良心」とも称される平岩外四さんの言葉です。
財界一の読者家として知られ、その蔵書は3万冊とも。平岩語録といわれる多くの名言・格言が残ります。
他にも、「問題意識があるところに常に進歩がある
」「経営は常に逆境との闘いである
」などの多くの名言が残されていますが、経営者としての言葉だけでなく、個人の生き方についての言葉として、受け取る側に共感の波が拡がるのが、平岩外四さんの放つ言葉の重さであると言われます。
平岩 外四(ひらいわ がいし)
1914年~2007年(大正3年~平成19年)。東京電力元社長。経団連元会長。愛知県常滑市生まれ。
東京帝国大学法学部法律学科(現・東京大学)卒業後、東京電灯(現・東京電力)入社。
1941年召集され、終戦後復職。
1976年、東京電力社長就任、以後、会長、相談役を歴任。
1990年、第7代経団連会長となり財界リーダーとして活躍した。また、世界平和研究所理事長、経済審議会会長、宮内庁参与などを歴任。
92歳で没する。
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