風渡る5月の武蔵野
日に日に濃くなっていく若葉の緑と光が織りなす武蔵野キャンパス。緊急事態宣言継続に伴うオンライン授業で学生の姿がまばらな中、ひっそりと見頃を迎える草花があります。
そこここの生垣を彩る紅色の「サツキ」、4号館の傍らに佇む傘のような形をした薄桃色の「カルミア」、見た目はまったく異なるこれらはツツジ科に属しています。サツキはツツジとの見分けがつきにくいですが、ツツジよりも1カ月程度遅い開花となります。
一方、ひと目では見分けがつきにくい、草花の片割れも見かけます。
キャンパスの片隅に咲く白い可憐な「ハルジオン」は、YOASOBIやBUMP OF CHICKENの楽曲でその名を知った方もいるでしょう。よくよく葉っぱの形を見なければヒメジョオンと瓜ふたつ。茎の断面でも見分けることができます。道端や空き地などでよく見かけますが、もともと大正時代に観賞用として日本に持ち込まれた野草です。
「レッドクローバー」はシロツメクサの近縁種で、ハーブティーとしてもおなじみです。アヤメやシャガに似た藤紫色の「一初(いちはつ)」は、薬学部の薬用植物園で見られます。アヤメ科で最も早く咲き出すことからその名がついたと言われています。
見慣れた武蔵野キャンパスの一風景。その隠れた魅力に一人でも多くの学生・生徒が、触れることの出来る日が訪れますように。
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