今は困難をしなやかに乗り越える力を身につけるチャンス
文部科学省は2021年月25日、「新型コロナウイルス感染症の影響による学生等の学生生活に関する調査」結果を公表しました。
今年3月全国の学生約3.000名を対象に実施し、1,744名が回答。そのうち約6割にあたる59.6%が令和2年度後期に履修した授業について、ほとんどまたはすべてがオンラインだったと回答しました。
また、オンライン授業の良かった点として回答が多かったのは「自分の選んだ場所で授業を受けられた
」「自分のペースで学修できた
」、悪かった点は「友人などと一緒に授業を受けられず、寂しい
」「レポート等の課題が多かった
」「身体的に疲労を感じた
」「質問等、相互のやりとりの機会がない・少ない
」「対面授業よりも理解しにくい
」などでした。
一方、本学で令和2年度1、2学期に開講した科目の履修生を対象に実施した授業アンケートでは、オンライン授業の良かった点として「授業の説明や質問対応が丁寧
」「自分のペースで学修を進めることができる
」「より深く学ぶことができるようになった
」といった意見が多く寄せられました。改善点として挙げられたのは「課題が多く、提出期限が短い
」「授業の音声や環境が悪い
」「内容が難しい
」「進行が速い
」など。また、この時点のアンケートでは、昨年度の調査結果と比較し学修時間が増えたとする傾向が出ており、これもコロナ禍の学びの特色です。
2つの調査は条件が異なるため、単純比較はできませんが、本学では令和2年度1、2学期の時点で、学生たちがオンライン授業を柔軟な姿勢で自律的に学修する様子が伺えました。改善点を見直した3、4学期、令和3年度1、2学期の授業はさらなる教育効果が期待されます。
緊急事態宣言が長期化する中、「面識のない人とグループワークをするのは難しい」「直接先生の講義を受けたい」という声も多く、不自由な日々が続きます。しかし、新しい学びのスタイルを通じて困難を乗り越えていく経験が学生たちの力となり、社会に力強くはばたくためのプロセスになるよう、大学側にも十分な配慮が必要になります。
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