校友トピックス

親鸞聖人旅立像|MUSASHINO思い出スナップ

仏の教えを今に伝える

5月21日(金)は浄土真宗の宗祖・親鸞聖人のご生誕と本学の創立記念日をお祝いする「同慶節」でした。

本学では学校行事のみならず、建学の精神である仏教精神をより身近に感じることのできるスポットがあります。そのひとつが武蔵野キャンパス正門の親鸞聖人旅立像です。右手に杖、左手に菅笠、小さく踏み出した足には簡素な草鞋。凛とした瞳で遠くを見つめるこの御像は、20年近く過ごした関東から故郷の京都へ帰る旅立ちをイメージしたもので、平成18年4月に作られました。

親鸞聖人は各地で教えを説かれ、教えの広がりとともにさまざまな寺社や御像が点在しています。ひょっとすると、卒業生のみなさんが住む地域にもあるのではないでしょうか。

新潟県上越市五智にある越後國一之宮 居多神社は、越後に流罪となった親鸞聖人が最初に訪れた神社といわれています。こぢんまりとした社の手前に佇む親鸞聖人御像は菅笠を背に、左手には数珠を持ち、全体的に丸みを帯びてどっしりとした印象があります。また、このあたりには親鸞聖人にまつわる越後七不思議のひとつ「片葉の葦」が生えています。

茨城県笠間市稲田にある稲田禅房西念寺は、親鸞聖人が『教行信証』を著されたという草庵跡に建立されました。親鸞聖人は長きに渡って、この地を拠点に関東での布教を行いました。本堂には御本尊の両脇に親鸞聖人と恵信尼公の御像が安置されており、境内には居多神社の像と同じいでたちの親鸞聖人御像が、穏やかな表情で辺りを見守っています。

さらに西念寺では、親鸞聖人がお手植えになったと伝わるお葉付きイチョウや御頂骨堂など、聖人ゆかりの歴史的資産、四季折々の風景が楽しめます。

親鸞聖人が生きた平安時代末期から鎌倉時代は戦乱あり、天災あり、疫病ありと苦難に満ちた時代でした。地震や水害、新型コロナウイルス感染症などに見舞われ、逆境に立たされた現代社会に通じるものがあります。

そんな今だからこそ、本学ゆかりの浄土真宗の宗祖・親鸞聖人に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

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