梅雨入り後の晴れ間に
来たる6月28日は学祖・高楠順次郎先生のご命日「雪頂忌」にあたります。高楠先生は初夏に咲く泰山木と紫陽花をとりわけ好まれていました。この時期の武蔵野キャンパスでは高楠先生を偲ぶかのように、あちらこちらで泰山木と紫陽花の花が咲いています。
4号館と2号館の間には、創立80周年記念植樹の泰山木があります。低いところに咲いた純白の花に近寄ると、上品な甘い香りがします。紫陽花は原種の額紫陽花をはじめ、さまざまな色や形のものがキャンパス内に点在し、目を楽しませてくれます。
にぎやかなのは紫陽花だけではありません。4号館の前の小さな池では先住人の赤い金魚と競うように、オタマジャクシが元気いっぱい泳いでいます。彼らはカエルになったら一体どこへ行くのでしょうか。
仏教ではおなじみの菩提樹も小さな花を咲かせています。釈迦が菩提樹の下で悟りを開いたことから、仏教の三大聖樹のひとつとされています。ただし、聖樹とされるのはクワ科のインド菩提樹。武蔵野キャンパスや日本の寺院で見かけるのはシナノキ科の菩提樹です。
そのほかにも8号館と6号館の間には黄金色の金糸梅、7号館周辺にはさわやかな佇まいの夾竹桃などが見られます。
武蔵野キャンパスでは、6月27日に来校型のオープンキャンパスの実施を予定しています。できる限り早い時期に、いろいろな方々に高楠先生の思い出の花たちや、緑豊かなキャンパスを満喫していただければと思います。
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