「受賞・表彰」で輝く人たち
2022年1月29日(土)、2021(令和3)年度後期授業(4学期)が終了します。2021年9月24日(金)より後期授業(3学期)がスタートしてまもなく、東京都に発令されていた緊急事態宣言が解除され、2021年10月1日(金)より対面による授業が再開。キャンパスを行きかう学生の姿が徐々に増え、ようやく“日常の風景”になりました。そんな2021年度後期の学内ニュースを振り返り、「受賞・表彰」と「SDGs」をテーマに、2回にわたって本学の気になるヒト・コトをお届けします。
PART1のテーマは「受賞・表彰」。最初にご紹介するのは、「2021優駿エッセイ賞」でグランプリを受賞した、アントレプレナーシップ学部アントレプレナーシップ学科1年の古川 真愛(ふるかわ まなと)さんのニュースです。
まずは受賞作を読んでみてください。色彩豊かな文章に、ただひたすら心を揺さぶられます。コンテストのテーマは競馬・馬ですが、これはかけがえのない家族の物語です。
続いて本学環境学研究科長の一方井 誠治(いっかたい せいじ)教授が、2021年11月3日(祝)に「秋の叙勲」で瑞宝中綬章を受章したニュースです。
国家または社会に対し、長年にわたって従事した功労者に国が授与する栄典のひとつ「叙勲」は、毎年春と秋に執り行われ、受章者は天皇陛下に拝謁します。今回、一方井教授は「環境行政事務功労」により叙勲を受けました。環境行政とは公害防止や自然保護、生活環境保全など、積極的に環境の保全を行う行政をさします。
同じ頃、英国で行われていたCOP21(国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議)の成果文書では、「1.5度目標」を実現するため努力を追求すると明記されました。今後、世界の地球温暖化対策がどの程度進むのかわかりません。だからこそ環境問題や持続可能な発展など、一方井教授が長年ご研究されてきたことが、より重要になってくるはずです。
環境システム学科のWebサイトでは、「人間と地球のための持続可能な経済とは何か?」についてトピックスを掲載しています。興味がある方はぜひご覧ください。
次にご紹介するのは、薬学部薬学科生命分析化学研究室 研究者養成コース5年生の塩田 沙智恵さんのニュースです。塩田さんは新アミノ酸分析研究会第11回学術講演会で優秀発表賞を受賞しました。
アミノ酸といえば、私たちの身体の約20%を占めるたんぱく質をつくる物質です。卒業生の中には、アミノ酸配合のサプリメントや化粧水などを愛用されている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
地球上の生物の身体にとって欠かせない存在であるアミノ酸は、種類ごとに働きが異なります。塩田さんが研究・発表したのは、アミノ酸が2つ結合したイミダゾールペプチドの一種、カルノシンについて。カルノシンは筋肉を使う際に欠かせない成分として知られていますが、国の指定難病のひとつ、パーキンソン病の発症や症状悪化に対して、有効性を示す可能性を示唆するものという研究成果を得ました。研究が進み、いつかパーキンソン病が難病ではなくなる日がくるかもしれません。
4つめのご紹介は、「Creating Happiness賞」の件です。2021年11月17日(水)に、大学ブランドの発表と武蔵野大学しあわせ研究所の設立を機に創設されたこの賞の授与式が行われました。今回、コロナ禍で苦境にあるご家庭や若者を支援するボランティア活動を行った、教育学部教育学科3年の藤田 颯斗(ふじた はやと)さんをはじめ、日々の生活の中で実際に幸せをカタチにした教職員や学生が選ばれました。
他にも生命分析化学研究室では塩田さんの指導教員である田中 健一郎講師が、メタルバイオサイエンス研究会2021にて研究奨励賞を受賞。工学部建築デザイン学科では、水谷 俊博教授が第37回都市公園等コンクールにおいて審査委員会特別賞を受賞しました。経済学部経済学科では教員、学生がそれぞれ論文で賞を受賞しています。
さらに本学客員教授の小谷 忠典先生が監督を務める武蔵野文学館製作映画『たまらん坂』が、セント・アンドルーズ映画祭コンペティション部門で最優秀撮影賞を受賞。人間科学部社会福祉学科2年の小澤 伸一郎さんが、2021年12月に開催されたバーレーン2021アジアユースパラ競技大会のバドミントンで銅メダルを獲得するなど、さまざまな分野で受賞・表彰されています。来年度は武蔵野大学の学生や教員にどんな活躍が見られるのか、ご注目ください。
※「受賞・表彰」の最新情報は、大学公式サイトのNEWS一覧よりご覧ください。
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