校友トピックス

コロナ禍における若者の心の変化|武蔵野大学の今

専門家からのアドバイスは要チェック

日本国内で新型コロナウイルスの初の感染者が確認されて早2年。2021年8月下旬に第5波のピークを迎え、それ以降新規感染者数は減少に転じました。ところが11月末のオミクロン株の日本初確認から2022年に入って、これまでにないペースで感染が拡大しています。本学の状況も学外のこうした感染拡大の傾向そのものです。年末年始、成人式で活動面積が拡がった影響があったと予想されるこの1月でした。

さて、2022年1月6日、日本赤十字社(以下「日赤」)は「新型コロナ禍と若者の将来不安に関する調査」の結果を発表しました。調査期間は2021年12月10日~12日、日本全国の高校生・大学生(大学院生)各100名、高校生・大学生(大学院生)の保護者各100名、高校・大学教員各100名の合計600名を対象に実施したインターネット調査です。調査結果より調査トピックスの一部を抜粋、ご紹介します。

2020年4月の緊急事態宣言から2021年9月の宣言解除までの期間におきた若者の心の変化では「何もしたくなくなる、無気力(高校生43.0%/大学生49.0%)」「孤独を感じ1人でいるのが不安(高校生28.0%/大学生35.0%)」という状態になったことが明らかになりました。
また「自分に価値を感じない、他者から必要とされない(高校生27.0%/大学生20.0%)」「生きていることに意味を感じない、死を考える(高校生18.0%/大学生11.0%)」と、精神的に追い込まれた若者も存在しています。
一方保護者は、上記について相談された経験は少なく「相談されたことに当てはまるものはない(高校生の保護者79.0%/大学生の保護者84.0%)」と回答しました。
(2021年日赤調べ)

出典:若者の半数が「何もしたくなくなる、無気力」な気持ちに変化 3人に1人が「関係構築」「対人スキル」への影響を不安視|日本赤十字社

緊急事態宣言下の授業はオンラインが中心という状況で、キャンパスで友人に会うこともままならず、無気力になったり、孤独を感じたりする様子は想像に難くありません。大学生に比べて高校生のほうが高い割合となった項目に、「自分に価値を感じない、他者から必要とされない」、「生きていることに意味を感じない、死を考える」などがあります。系列校を有する本学院としては見過ごせない結果です。さらにこれら若者の悩みに対して、保護者は相談された経験が少ないということに懸念が募ります。

上記のページでは「専門家からのアドバイス」として、学生やその周りの大人に向けてメッセージを発信しています。相談窓口も掲載されているので、ぜひ参考にしてください。

なお、本学の新型コロナウイルスの対応では「新型コロナウイルス感染予防に関するガイドライン」を策定し、「感染しない・感染させない」行動の徹底を求めています。「新型コロナウイルス感染症拡大防止策の基本方針」は以下のとおりです。

  • 学生をはじめとする本学関係者の感染リスク回避をはかる
  • 感染拡大を最小限にとどめる社会的責務を果たす
  • 本学学生が被る教育面での損失を最小限にとどめ、できる限りこれまでと同様の教育を届ける

コロナ禍の影響は計り知れません。しかしそこで直面した困難が、今後学生の成長の糧になることを願うばかりです。

関連リンク:新型コロナウイルスの対応について(まとめ)|武蔵野大学

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