既存の枠にとらわれない取り組みの数々
2023年度前期の学内ニュースを振り返る「2023年度前期の気になるヒト・コト」、PART2では「取り組み」をテーマにお届けします。
一生に一度きりの大学生活だから
卒業生のみなさんは、学生時代の夏休みの記憶はどんなものがありますか? 入学直後の夏休みを中心に実施する学外学修プログラム「フィールド・スタディーズ(以下「FS」)」を記憶している人は少なくないと思います。
FSは1年次の必修科目です。「大学の外に飛び出し、地方や世界が直面する課題に気づき、解決していくための想像力、実践力を養う」ことを目的に、『世界の幸せをカタチにする。』をスローガンとしています。
2023年度のFSは国内外で87の学外学修プログラムを実施予定です。本学とは2015年から連携している鹿児島県徳之島町でのエコツーリズム開発体験、徳島県阿南市での農業体験など、仲間や地元の人たちとの交流は、学生たちにとって忘れられない体験となるでしょう。
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学友会執行部主催「響春祭 ―僕たちの縁、響かせて100年―」は、新歓の進化系といった取り組みです。クラブ活動の活性化、学生同士の関わりの場を増やしたいという学友会執行部の想いからスタート。約50ものクラブ団体が参加し、当日限定のコラボレーションパフォーマンスや響春祭ミニ企画など、これまでとは一味違う演目が披露されました。在学中、クラブ団体に所属していた人はかつての自分を思い出して、懐かしい気持ちになるのではないでしょうか。
「世界の幸せをカタチにする。」Happiness Creatorsが登場する「輝け!武蔵野大生」からは、経営学部経営学科3年の長谷川 大和さんの「教育格差をなくす」取り組みをご紹介します。長谷川さんは「塾講師のアルバイトをする中で塾に通いたくても経済的理由で通えない子どもたちがいることを知った
」ことをきっかけに非営利の英語教室を立ち上げました。いつかこの英語教室の生徒が英語を活かした仕事に就いたら…と夢が広がります。目下の課題は、自分一人の活動ゆえ今後の活動継続が確約できていないこととか。同じ志を持った人の協力が待たれます。
共に取り組み課題解決へ
みなさんは年々深刻化している大気汚染の健康被害についてどのように考えていますか? 薬学部薬学科の田中 健一郎講師と株式会社ユーグレナは共同研究を行い、カラハリスイカ果汁の摂取がPM2.5などの大気汚染物質による肺の炎症を抑制することを示す研究成果を確認・発表しました。耳慣れない名前のスイカですが、大気汚染による健康被害救済の糸口となるのか期待が高まります。
2023年に開設された工学部サステナビリティ学科は、「世界をつながりの中でとらえ、総合的な視点で持続可能な社会をデザインする
」ことを追求、実践に力を入れることを目指しています。必修科目「サステナビリティプロジェクト入門」では、生活者密着企業との共同プロジェクトを実施。花王、サントリー、ライオンの3社が持つサステナビリティ課題の解決に向けたアクションを、学生が企画・実証するという取り組みです。学生の固定概念に縛られないアイデアが課題解決につながる機会となるでしょうか。
未来へ続く取り組み続々
社会情勢が目まぐるしく変化する中で、社会のニーズに応える人材育成は喫緊の課題です。本学では、2019年に私立大学では初となるデータサイエンス学部、2021年に起業家精神をもって『ことを成す』人になることを目指すアントレプレナーシップ学部と、新学部開設ラッシュが続いています。そして創立100周年を迎える2024年、新たにウェルビーイング学部を開設します。近年、社会的に注目を集めている「ウェルビーイング」を学ぶ日本初となる学部にご期待ください。
ChatGPTをはじめとする生成AIについて、ニュースなどを見ると便利だと思う一方で、漠然とした不安を感じる人も少なくないと思います。さまざまな議論がある中で、生成AIの活用は着実に広がっています。本学では、創立100周年記念事業及び本学DX推進の一環として、国内大学で初となる生成AI搭載のICTヘルプデスクチャットボットの導入を開始しました。
サービス向上はもとより、セキュリティ対策やプライバシー保護に配慮。将来的にはパーソナライズされた情報提供を目指しています。そう遠くない未来、私たちの日常生活は生成AIの活用が当たり前となるかもしれません。
既存の枠にとらわれず柔軟に対応する取り組みの数々、いかがでしたでしょうか。後期の取り組みにもご注目ください。
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