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令和5年度「報恩講」開催|あの時、あの頃 武蔵野ヒストリア

見守ってくださることのありがたさ

生徒による献花 生徒による献花

武蔵野キャンパス雪頂講堂で2023年11月28日(火)、令和5年度「報恩講」が行われました。長野了法理事長、西本照真学長をはじめとする学院関係者が集い、同窓会からはむらさき会およびくれない会代表が参列しました。

建学の精神や学院の歴史、宗教行事、礼讃歌などがまとめられた『礼讃抄』には、報恩講について次のように記されています。

報恩講(11月28日)
この日は、人間としての真実の生き方を真剣に考えられて、私たちにその道を示された親鸞聖人(見真大師)がお亡くなりになられた日です。仏様のみ教えを伝えるために一生涯力を注がれた親鸞聖人は弘長二年十一月二十八日(陽暦一二六三年一月十六日)京都の善法坊の一室で末娘の覚信尼や門弟たちに見守られながら念仏の声とともに九十年の生涯を閉じられました。私たちはその教えを体得して報恩のまことを誓い、正しく強く生きていきましょう。

壇上のお仏壇が仏前荘厳で飾られ、お香が立ち込める中、3つ報恩の心について長野了法理事長から式辞が述べられました。続いて、浄土真宗本願寺派法重寺住職である南條了瑛先生に、「心をぜいぶつて」を講題に法話をいただきました。

講題は一見難しそうですが、阿弥陀様がいつも私たちを見守ってくださっていることを、先生ご自身の体験を交えてわかりやすくお話いただきました。式典に参加していた武蔵野大学高等学校2年生も、オンラインで耳を傾けていた他の学年の生徒も、自分が気づかないところで支え見守ってくれている家族や周囲の人々の顔を思い浮かべ、自然と共感できたのではないかと思います。

「報恩」は恩返しを意味する言葉です。また、誰かから受けた恩を別の人に送る「恩送り」という言葉があります。何かの機会に長野理事長や南條先生のお話を思い出して、身近な誰かに恩返し、見知らぬ誰かに恩送りをしてみてはいかがでしょう。

関連リンク

親鸞聖人のご恩徳を偲ぶ「報恩講」|武蔵野大学の今

「報恩講」に寄せて|あの時、あの頃 武蔵野ヒストリア

<参考文献>
学校法人武蔵野大学(2020年)『礼讃抄』、学校法人武蔵野大学、p133。

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