人生100年時代をどう充実させて生きていくのか
みなさんは「人生七十古来稀なり」という言葉をご存じでしょうか。中国・唐の詩人である杜甫の詩の一節で、意味は「70歳まで長生きする者は、昔から非常に稀である」。70歳の節目のお祝い「古稀」の由来でもあります。そして時は流れ、今や「人生100年」と言われる時代になりました。
さて、本学では「古稀式 ~さらなる豊かな人生の門出を祝う会~」と題し、武蔵野大学しあわせ研究所主催の高齢者学シンポジウムを開催します。イベントの趣旨にはこう記されています。
『武蔵野大学しあわせ研究所は、建学の精神である仏教の教えを土台に、超高齢社会における「しあわせ」のあり方を研究しています。
日本だけではない世界的課題に関する学問分野である「高齢者学」への挑戦の1つとして、自治体と連携し、長寿の祝いをするとともに、高齢期のプランニングの重要性や課題についての学びと楽しみ、コミュニティでの知り合いづくりの場を提供します。』
シンポジウムと言っても堅苦しい内容ばかりではありません。第2部の基調講演では『老~い、どん! あなたにも「ヨタヘロ期」がやってくる』『老いの福袋 あっぱれ! ころばぬ先の知恵88』など、高齢者をテーマにユーモアを交えて綴った著書を多数手がけている樋口恵子氏が登場。後期高齢者の多い市民社会と学びの関係について紹介します。
また、第3部では前後半に分けて10のワークショップを開催します。急速に進む社会のデジタル化に戸惑っている方は、老テク研究会事務局長 近藤則子氏や80歳を超えてからプログラミングを始めてゲームアプリ「hinadan(ひなだん)」で一躍世界の注目を浴びた若宮正子氏のワークショップに参加してみてはいかがでしょう。他にも「上手な介護保険サービスの活用法と地域包括ケア」「高齢者の居場所と出番を創る」「高齢者の財産管理のヒント」など、シニア世代の生活に役立つ話題を各分野の専門家がお話します。
日時:2022年9月11日(日)13:00~16:00
会場:会場:武蔵野キャンパス 6号館(雪頂講堂)/8号館各教室
対象:主に70歳以上の方(ご家族の方も歓迎)
お申込み:リンク先ページの申込フォームよりご登録ください。(お申込みいただかなくても当日直接ご参加いただけます)
入場料:無料
タイムスケジュール等イベントの詳細は、以下のページとチラシをご確認ください。
「古稀式 ~さらなる豊かな人生の門出を祝う会~」
※クリックするとチラシ(PDF)が表示されます。
今年は戦後77年。古希を迎える方たちは戦後の動乱の中で幼少期を過ごし、その後の高度経済成長、バブル崩壊、失われた20年、数々の震災など、激動の時代を生き抜いてきました。そんなバイタリティのある世代が、人生100年時代に不安を抱いて過ごすのはもったいない話です。
アクティブな知を獲得し、「世界の幸せをカタチにする。」ことを掲げた本学では、これまで研究してきた世界の課題を解決する学問分野について、さまざまな形で地域社会に還元しています。今回のイベントは本学近隣の西東京市、武蔵野市、三鷹市、小金井市に後援いただき、1年以上前から準備をしてきました。
このイベントを通じて、古希を迎える方たちと寄り添うご家族が充実した日々を送るためのヒントを手に入れるとともに、高齢者の学びへの認識を深めるきっかけになれば幸いです。皆様の参加をお待ちしています。
関連リンク
お問い合わせ
武蔵野大学 しあわせ研究所事務局(研究支援部学部事務課内)
https://www.musashino-u.ac.jp/research/laboratory/happiness_incubation.html
[TEL] 03-5530-7730 (月~金 9:00-17:00)
[E-Mail] mhi@musashino-u.ac.jp
※今後の新型コロナウイルスの感染拡大状況に鑑み、オンライン配信での開催へ変更させていただくことがあります。詳しくは、本学古稀式ホームページでご確認ください。
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